学資保険に加入しない方が良い人(満期が定まらない人)
子供の教育資金の準備に有効活用されている学資保険ですが、必ずしも加入しなければならないというわけではなく、1つの手段にすぎません。
学資保険以外にも貯蓄性のある金融商品は存在しますし、学資保険に加入しなくても自分で貯蓄できるケースもあります。
1.学資保険への加入理由がほぼ定まっていない
学資保険に加入している人の中でも特に多いのが、17歳から18歳を満期としているパターンです。
これは小学、中学、高校の学費と比較して、大学の学費はとても高額になっているので、大学進学に備えて学資保険に加入する人が多いからです。
初年度は学費を含め、入学金も支払わなければなりません。
さらに、一人暮らしを始めるとなると、住宅費や家具、家電など準備にかかる費用もあります。
このように目的を持って学資保険に加入すれば有効活用できるでしょう。
しかし、明確な目的もなくただ何となく学資保険に加入してしまった場合、損をすることもあります。
学資保険は満期までに支払った保険料を運用し、満期金を増やす商品ですが、途中で解約してしまった場合、解約金は支払った保険料より少ないことがほとんどです。
また、学資保険は銀行の預貯金と異なり、自由にお金を引き出すことができません。
一度学資保険に入ると満期まで長期的な貯蓄を強いられることになります。
この点を不便に感じるのであれば学資保険への加入はお勧めできません。
2.学資保険以外の教育資金の貯蓄方法
冒頭でも述べたように、学資保険は子供の教育資金を準備する手段の一部にすぎません。
学資保険のほかにも準備する手段はたくさんあります。
例えば銀行の定期預金も1つの手段です。
定期預金は学資保険に比べて、低利率で運用しているため、お金がほぼ増えないこともあります。
しかし、学資保険のように満期を子供の進学年齢に設定しなくてよく融通がきくため、貯めた資金を自由に使うことができます。
もちろん途中で大きな金額を下ろすこともできますし、月々振り込む金額も自分で幅広く設定することができ、無理なく資金運用することができます。
このように、学資保険に加入しなくても、教育資金を貯めることはできるので、漠然と学資保険に加入するのではなく、自分の経済状況や子供の将来の教育方法などを視野に入れ、様々な選択肢を考えておくことが重要です。